メッキ技術について


メッキの原理

金属を水溶化し(メッキ液)、メッキしたい製品を陰極・メッキ用金属(金属板)を陽極として、双方に電極を接続します。

電流を流すことで、メッキ液中の金属陽イオンが陰極に吊り下げた製品にメッキされます。

メッキの工程

メッキ行程は、化粧と非常によく似ており、“製品のメイクアップ”を可能にします。

メッキも化粧と同じように、製品(顔)に①~③の工程によりクレンジングを施し、
④⑤工程でニッケルメッキを化粧下地のようにつけます。

最後に⑥の金メッキや銀メッキを施すことで、さらなる輝きを放ち、その製品が本来もっている魅力をより引き出します。

メッキ工程

入荷 引掛

①煮沸脱脂
水洗

②電解脱脂
水洗

③活性化
水洗

④ニッケルストライク

⑤光沢ニッケルメッキ
水洗

⑥銀メッキ、金メッキ

メイク工程

①~③クレンジング(肌を整え化粧下地) ④,➄ファンデーション ⑥メイクアップ

各種メッキの特徴と効果

メッキは、生産量の少ない金属を有効に活用する方法として、古代より刀剣、仏像・仏具、装飾具に活用されてきました。
現代においても美観や機能性を付与する技術として装飾具、照明器具、眼鏡フレーム、金具、食器、仏具、バッヂやメダル等に広く利用されています。

金メッキ

弊社では現在2種類の金メッキを取り扱っております。お客様のお好みに合わせて対応いたしますのでお気軽にご相談ください。


① やまぶき金メッキ

赤みのある24金メッキです。創業当初から使用しております。


② イエロー金メッキ

黄色みのある24金メッキです。
オリンピックの金メダルや金の延べ棒と同じ金色です。

※イエロー金メッキに関しては製品の大きさによって対応できかねる場合もございます。
また、膜厚が限定されることをご了承ください。(膜厚0.06μ~0.1μ) まずはお問い合わせください。

加工例


銀メッキ

銀は、金ほど高価ではなく、電気伝導率(電気の通しやすさ)、熱伝導率(熱の通しやすさ)、可視光の反射率(光の反射しやすさ)が全金属の中で最大です。そのため、極めて広範囲な分野で利用されています。

また水分中の微生物が殺菌される(殺菌性)という特徴をもちながら、人体には無害であると言われています。

SP用の余白

加工例


ピンクゴールドメッキ

金と銅の合金です。ローズゴールドとも呼びます。
ステンレス並みの硬さを持ち、金メッキと銀メッキに比べ耐食制・耐摩耗性に優れています。

メッキ被膜金/銅
被膜合成組織約75% 金 / 約25% 銅
カラット数約18カラット(18K)
色調ピンク色
ビッカース硬度約380~400Hv.0.025

ピンクゴールドメッキの加工例


メッキ製品のお手入れ方法について

  • 使用後に油などで汚れている場合は、中性洗剤で汚れをよく落としてください。

    ※研磨剤の入っているものはメッキ剥げの原因になりますので使用しないでください。

  • 水またはお湯でよく洗い流し、水滴を乾いた柔らかい布で完全に拭き取ってください。
  • 食材や調味料等が付着したまま長時間放置しておくと、変色する恐れがあります。ご使用後はなるべく早めに洗浄してください。